
曇り。休日なのにどうすんの?と思っている人はいると思います。自分自身もこの日の撮影に行くまでどうしようと思っていました。曇りでも満足いく撮影ができる担保がほしい…でもそんなに遠くまで行きたくない。ていう感じです。自分は今三重県内での撮影をメインとしています。そう、三重県に住んでいて写真をやっている人こそ一度は思ったことがあるのではないかと感じています。ということで五十鈴川駅を起点として曇りの散歩撮影をしてきました。しかも24mm単焦点レンズだけで。

FE 24mm F1.4 GM 撮影レポート
FE 24mm F1.4 GMの魅力はなんといっても性能に対して軽量コンパクトであることです。2018年10月に発売されたということで少し古くはなってきてますが、未だこのレンズの描写力は高い評価を得ています。広角なので切り取りが難しく感じるかもしれませんが、最短撮影距離が0.24mなのでかなり近くまで寄れます。そのため風景からスナップ、身近な人やペット、そして動画を撮る時に重宝しています。
今回は、五十鈴川駅の改札を出て、まずは麻吉旅館という元遊郭の旅館があるところへ向かいました。そう、現役で使われている旅館です。そこへ向かうためには線路をくぐる必要があります。暗いトンネルで鉄パイプを曲げているのを壁にしてるんですかね。絞りを1.4まで開けるので暗くても手持ちで撮影ができます。めちゃくちゃ暗いところのディテールを持ち上げるとさすがにノイジーになりそうですが、この場合は暗いところを見せるつもりではないのである程度の明るさがキープできていれば問題ありません。

麻吉旅館
曇りの日のセオリーとしては空を入れずに撮ることですが、幸いにも表情のある曇り空だったので多少は入れても大丈夫そうです。むしろ麻吉旅館の漆黒の壁は曇り空もよく似合います。ややマニアックな話ですが知っている人がいれば嬉しいということでFF8のDISC4の世界観をイメージしながら、撮影〜Lightroom Classicで現像処理をしています。あっちは海に浮かぶ退廃した西洋の城なので遊郭建築の旅館とはまったく関係がないのだけど…笑 空の様子とか黒い壁が似ていたので参考にしました。

石垣が組まれていたので、そのディテールに着目して撮影しました。曇りの日はこういった細かいところに目がいきやすくなるのが良いですね。結構近づきながらも広角なのでその周辺の様子もわかるように切り取れます。

階段を登ったところにある建物。高低差があるので面白い構造です。遊郭ということで千と千尋の神隠しに出てくる湯屋のような雰囲気がありますね。ちなみに夜になると提灯に灯りがついて幻想的な雰囲気になります。曇りの日はフラットな光という印象が強いですが、実は明暗差が結構出るところもあって、軒下なんかはその代表的な要素かなと思います。

これは伊勢の特徴ですが、正月が過ぎてもしめ縄を飾っています。年末に今年のしめ縄を神社でお焚き上げして、来年用のしめ縄をかけるという風習です。先述しましたが曇りの日の軒下はかなり暗いのでF1.4まで開けています。さらに現像処理で明るくしているので元はかなり暗いのです。それでも手持ちで腕を上に伸ばして撮れるので使い勝手の良いレンズだなと感じます。

近くに紫陽花があったので一枚。見頃はやや過ぎたようで色が抜けていました。今年は紫陽花の開花が早かったですね。もう6月頭に早いところでは咲いていたので驚きました。という感じですがそんなに暑くもなく、なんでしょうまだ猛暑だ酷暑だと騒ぐ前の梅雨に戻った気がします。今年の夏の暑さはどんな感じなんでしょうね。

御幸道路
この大きな鳥居は車で伊勢神宮に来たことがある人は見たことがあるかもしれません。24mmの縦構図でギリギリ入る角度がある感じでした。もっと入れやすい角度もありますが手前に木が入ったり電線が入ったりな感じです。横構図だと色々な物や高さがわかりにくかったりと難儀します。真下へ行けば高さは出せるのだろうけど。ところでなぜF1.4で撮っているの?と思われる方もいるかもしれませんが、理由は2つあります。1つは歩きながらシャッターを切ってもブレないシャッタースピードにできることです。もう1つは開放で撮った時に周辺露光落ちがなんかいい感じで出てくれるのです。加えて、解像感も開放で撮ってもわかるほど落ちないのも良いですね。

青紅葉が綺麗です。新緑〜梅雨にかけての良い被写体の1つだと思ってます。JR東海のCMでも「紅葉が綺麗なところは新緑も綺麗ですから」みたいなセリフがあって、それを聞いた時は「なるほど〜」と目から鱗でした。この光のグラデーションは元々はわずかでしたが現像時に盛りました。曇りの日の撮影はさて現像でどうしてくれようと考えながら撮ることも楽しみの1つです。

猿田彦神社
ものすごく私事ですが、結婚式を猿田彦神社で挙げました。教会で挙げる結婚式も良いですが、神社での結婚式も厳かで良かったです。…ということもあって挨拶がてら訪問。あぁこの中で誓詞読み上げたり三々九度とかやったりしたなと思いながら後にしました。余談ですが今人気のある猿田彦珈琲との関係は、創業時に猿田彦大神の名前にちなんで屋号をつけて神社と直接的な関係はなかったそうです。ところが猿田彦神社の宮司が猿田彦珈琲の店舗を訪れたことがきっかけで交流がスタート。今では猿田彦神社公認のブランドとされているようです。

おはらい町
内宮へと続く街道沿いに広がる門前町です。食べ歩きの街として伊勢神宮参拝とセットで訪れる人が多いです。江戸時代の街並が復元されていて、趣がありますがやっぱり観光地として整備されているのでテーマパークで写真を撮っている気分になります。そんな感じなのでやっぱり晴れが良いなぁと思ってましたが、五十鈴川沿いに出てみると風情があって良い感じでした。現代チックなものが写っていないのでお伊勢参りが流行っていた当時はこういう光景が続いていたんだろうなと思います。

瓦が何層にも重なっていて迫力があります。何気に瓦は曇り空とマッチするので撮りやすいですね。こういうのはなんていうんでしょうね、建築系は用語だらけなので何かしら名前がありそうです。ところでおはらい町とおかげ横丁は1993年から現在の姿になってまぁ30年以上が経ったわけですが、今でこそテーマパークのような感じになっているものの、これがあと何十年も続いたら建物もよりいっそう味わい深くなってそのまま文化財になっていきそうですね。…しらんけど。
この後は伊勢神宮に参拝してそのまま五十鈴川駅まで戻って帰路につきました。曇りの日でしたが空に表情が少しあったこともあって空を入れたカットも多めでした。無彩色の建物や、近くに寄って撮るのは曇りでもいけるなという印象です。

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